加湿器の電気代はスチーム式がハイブリッド式の3倍以上|方式で選ぶ
加湿器には複数の加湿方式があり、方式によって消費電力が大きく異なります。この記事では、代表的な2方式であるスチーム式とハイブリッド式について、メーカー公式スペックと電力料金目安単価31円/kWh(税込)にもとづき電気代を比較します。
スチーム式とハイブリッド式の電気代を比較する
| 加湿器 | 方式 | 消費電力 | 1時間あたりの電気代 |
|---|---|---|---|
| 象印EE-RM35/RM50 | スチーム式 | 985W(湯沸かし時の最大) | 30.54円 |
| ダイニチHD-RXT725 | ハイブリッド式 | 290W(定格) | 8.99円 |
湯沸かし時の消費電力で比較すると、スチーム式はハイブリッド式の約3.4倍の電気代になります。ただし、この985Wという数値はあくまで水を沸騰させている間の最大消費電力です。象印公式スペックによると、湯沸かし後の加湿運転中はEE-RM35で最大305W、EE-RM50で最大410Wまで下がるため、1日を通じて常に985Wを消費し続けるわけではない点には注意が必要です。
スチーム式はなぜ電気代が高くなりやすいのか
スチーム式加湿器は、電気ヒーターで水を沸騰させて蒸気を発生させる方式です。水を加熱するという点では、電気ケトルや電気ポットと同じ原理を使っています。水を沸点まで加熱するには一定の電力が必要なため、湯沸かし中の消費電力は他の方式と比べて大きくなる傾向があります。一方で、沸騰させた蒸気を室内に放出する方式のため、雑菌が繁殖しにくいという衛生面の特徴が知られています。
ハイブリッド式は気化式とヒーターを組み合わせた方式
ハイブリッド式加湿器は、気化式(水を含ませたフィルターに風を当てて自然に蒸発させる方式)を基本としながら、必要に応じてヒーターで温風を加えて加湿量を補う仕組みです。水を沸騰させる工程が基本的にないため、スチーム式と比べて消費電力を抑えられます。同じダイニチのラインナップでも、HD-RXT525(163W)からHD-RXT925(470W)まで、対応する部屋の広さに応じて消費電力に幅があります。
加湿器を選ぶときの判断軸
電気代を最優先するならハイブリッド式(または気化式)が有利ですが、スチーム式には衛生面の特徴があるなど、方式ごとに一長一短があります。どちらを選ぶかは、電気代と衛生面のどちらを重視するか、また設置する部屋の広さに対して十分な加湿能力があるかによって判断が分かれます。加湿器以外の暖房・季節家電の電気代とあわせて確認したい場合は、暖房器具の電気代比較や家電の電気代一覧も参考にしてください。
加湿方式にはこの2つ以外にも、水を含んだフィルターに風を当てるだけの気化式や、超音波振動で水を微粒子化する超音波式があります。気化式はヒーターを使わないぶんさらに消費電力を抑えやすい傾向がありますが、この記事ではメーカー公式スペックで消費電力を確認できたスチーム式とハイブリッド式の2方式を中心に紹介しています。購入を検討する際は、候補となる機種の公式スペックページで方式と消費電力をあわせて確認することをおすすめします。
冬は空気が乾燥しやすく暖房の使用時間も長くなる季節のため、加湿器と暖房器具をあわせて使う家庭も多いはずです。家電全体の使い方の優先順位については、どの家電から節電すべきかで整理しています。暖房で室内の空気が暖められると相対湿度はさらに下がりやすくなるため、暖房を使う時間帯ほど加湿器の必要性も高まる傾向があります。両方の電気代を把握したうえで、無理のない範囲で運転時間を調整することが、電気代と快適さのバランスを取るうえでの現実的な工夫です。
加湿器と暖房を併用するときの注意点
加湿器と暖房器具を同時に使う家庭では、それぞれの消費電力を足し合わせて契約アンペアの上限を超えないか確認しておくことも大切です。とくにスチーム式加湿器の湯沸かし中(最大985W)とセラミックファンヒーターやオイルヒーター(いずれも最大1,200W)を同時に使うと、それだけで2,000W近い消費電力になります。契約アンペアが低いと、他の家電と同時に使ったときにブレーカーが落ちることがあるため、契約アンペアの選び方を参考に、同時に使う家電の合計消費電力を把握しておくと安心です。
冬は空気の乾燥と気温の低下が同時に進む季節のため、加湿器と暖房器具を併用する家庭が多くなります。それぞれの電気代を把握したうえで、契約しているプランの単価が使用量に見合っているかも、電気料金シミュレーターであわせて確認しておくとよいでしょう。
この記事のまとめ
- スチーム式(象印EE-RM35/RM50)の湯沸かし時の消費電力は985Wで、1時間あたり30.54円
- ハイブリッド式(ダイニチHD-RXT725)の定格消費電力は290Wで、1時間あたり8.99円と、スチーム式の約3.4倍の差がある
- スチーム式は湯沸かし後の加湿運転中は最大305〜410Wまで下がり、常に985Wを消費し続けるわけではない
- ハイブリッド式は気化式を基本にヒーターを組み合わせた方式で、水を沸騰させないぶん消費電力を抑えやすい
- 電気代を優先するかスチーム式の衛生面の特徴を優先するかで、選ぶべき方式は変わる
よくある質問
スチーム式とハイブリッド式の加湿器では、電気代はどのくらい違いますか?
[象印EE-RM35/RM50(スチーム式)](https://www.zojirushi.co.jp/syohin/humidifier/eerm/)の湯沸かし時の消費電力は985Wで、1時間あたりの電気代は30.54円([電力料金目安単価31円/kWh](https://www.eftc.or.jp/qa/)で計算)。[ダイニチHD-RXT725(ハイブリッド式)](https://www.dainichi-net.co.jp/products/humidifier/lineup/rxt2025/)の定格消費電力は290Wで、1時間あたり8.99円です。スチーム式はハイブリッド式の約3.4倍の電気代になります。
スチーム式加湿器はなぜ消費電力が大きいのですか?
スチーム式は、電気ヒーターで水を沸騰させて蒸気を発生させる方式のため、電気ケトルや電気ポットと同じように水を加熱する分の電力が必要になります。[象印EE-RM35/RM50](https://www.zojirushi.co.jp/syohin/humidifier/eerm/)の場合、湯沸かし時は最大985Wですが、湯沸かし後の加湿運転中はEE-RM35で最大305W、EE-RM50で最大410Wまで下がります。常に985Wを消費し続けるわけではありません。
ハイブリッド式加湿器はどういう仕組みで消費電力が少ないのですか?
ハイブリッド式は、気化式(水を含んだフィルターに風を当てて自然蒸発させる方式)を基本としながら、必要に応じてヒーターで温風を加える方式です。水を沸騰させるスチーム式と異なり、水を加熱する電力が基本的に不要なため、消費電力を抑えられます。[ダイニチHD-RXT725](https://www.dainichi-net.co.jp/products/humidifier/lineup/rxt2025/)の定格消費電力は290Wで、同シリーズには163W(HD-RXT525)〜470W(HD-RXT925)まで容量による幅があります。
加湿器はどちらの方式を選べばいいですか?
電気代を抑えたい場合はハイブリッド式または気化式が有利です。一方、スチーム式は水を沸騰させる過程で雑菌が繁殖しにくいという衛生面の特徴が知られています。どちらを優先するかは、電気代と衛生面のどちらを重視するかによって判断が分かれます。設置する部屋の広さや加湿能力も機種によって異なるため、公式スペックで加湿量の目安もあわせて確認することをおすすめします。