エアコンの暖房は冷房の2.19倍の電力|6畳用は年492kWh(15,252円)対225kWh(6,975円)
エアコンの暖房は、冷房より多くの電力を使います。パナソニックの公式ページに載る6畳用CS-226DJRの消費電力量は、冷房225kWhに対して暖房492kWhで、比率は2.19倍です。14畳用CS-406DJR2は冷房463kWh、暖房1,081kWhで2.33倍になります。この記事では、2機種の公式値を全国家庭電気製品公正取引協議会の31円/kWhで電気代に換算し、冷房との差額を示します。
6畳用は暖房492kWh、冷房225kWhで、暖房が2.19倍
パナソニックの公式ページは、JIS C 9612:2013に準拠した消費電力量の目安(kWh)を、冷房時、暖房時、期間合計に分けて掲載しています。6畳用CS-226DJRの値は次のとおりです。
| 区分 | 消費電力量 | 電気代(31円/kWh) |
|---|---|---|
| 冷房時 | 225kWh | 6,975円 |
| 暖房時 | 492kWh | 15,252円 |
| 期間合計 | 717kWh | 22,227円 |
暖房の消費電力量は冷房の2.19倍(492÷225)で、期間合計に占める暖房の割合は68.6%(492÷717)です。計算式は「消費電力量(kWh)×31円」です。
冷房: 225kWh × 31円 = 6,975円
暖房: 492kWh × 31円 = 15,252円
差額: 15,252円 − 6,975円 = 8,277円(267kWh分)
暖房が冷房より多い267kWhは、電気代にして8,277円です。
14畳用は暖房が2.33倍で、差額は19,158円に広がる
同じ公式ページに、14畳用CS-406DJR2の値もあります。部屋が広い機種では、冷房と暖房の差が6畳用より大きくなります。
| 区分 | 消費電力量 | 電気代(31円/kWh) |
|---|---|---|
| 冷房時 | 463kWh | 14,353円 |
| 暖房時 | 1,081kWh | 33,511円 |
| 期間合計 | 1,544kWh | 47,864円 |
暖房の比率は2.33倍(1,081÷463)、期間合計に占める暖房の割合は70.0%です。差額は618kWhで、19,158円になります。
差額: 1,081kWh − 463kWh = 618kWh
618kWh × 31円 = 19,158円
6畳用と14畳用で比率が2.19倍と2.33倍に分かれており、機種と畳数によって比率が一定でないことが分かります。どちらの機種も、暖房の割合は期間合計の7割前後です。
2機種を畳数で比べると、暖房の消費電力量は6畳用492kWhから14畳用1,081kWhへ2.20倍になり、期間合計は717kWhから1,544kWhへ2.15倍になります。広い部屋向けの機種ほど、暖房期の電気代の絶対額が大きくなります。
暖房の電力が多い理由は、公式ページに記載がない
パナソニックの公式ページが示すのは消費電力量の目安だけで、暖房が多くなる理由の説明は載っていません。筆者の整理では、冬は室内と外気の温度差が冷房期より大きく、同じ室温を保つために使うエネルギーが増えることが背景にあります。この説明は公式値から導いた結論に含まれず、筆者の見立てです。
冬の電気代が上がる要因は、暖房の消費電力量だけではありません。日照時間が短くなり、照明を使う時間が増えることも一因です。この点は冬に電気代が上がる理由で数値を示しています。
公式値は目安で、ご家庭の電気代とは一致しない
ここまでの金額は、JIS C 9612:2013に準拠した消費電力量の目安に31円/kWhを掛けた値です。実際の請求額は、次の理由で一致しません。
- 住宅の断熱性能、部屋の広さ、設定温度、使用時間が、JISの測定条件と異なる
- 31円/kWhは全国平均の目安単価で、契約プランの電力量料金、燃料費調整額、再エネ賦課金とは別の値
- 期間合計の対象期間(冷房期と暖房期の日数)は、公式ページの注記で確認が必要
東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは、使用量が増えるほど電力量料金の単価が段階的に上がります。2026年8月分・政府支援込みの単価(最終確認日2026年8月9日)では、120kWhまでが29.80円/kWh、121kWh〜300kWhが36.40円/kWh、301kWh以上が40.49円/kWhです。暖房の使用量が多い月は、31円/kWhより高い単価が適用される部分が出ます。月ごとの計算例は300kWhの電気代の計算例にあります。
暖房の電気代を見直すときの確認順
暖房期の電気代の目安が分かれば、見直しの効果も金額で見積もれます。6畳用CS-226DJRの暖房15,252円は、使用量を1割減らせた場合に1,525円の減額に相当します(15,252円×10%)。冷房の6,975円で同じ1割を減らすと697.5円で、暖房のほうが減額幅は2倍以上になります。
暖房の電気代を見直す場合は、次の順に確認します。
- お使いの機種の暖房時消費電力量を、取扱説明書かメーカーページで確認する
- 31円/kWhを掛けて、暖房期の電気代の目安を出す
- 設定温度や使用時間を変えたときの差を、同じ計算式で比べる
つけっぱなしと切る運転の比較はエアコンつけっぱなしは得か損かに、サーキュレーターとの併用はサーキュレーターの電気代にあります。他の家電を含めた金額は家電の電気代一覧で機種別に確認できます。
この記事のまとめ
- パナソニックCS-226DJR(6畳用)の消費電力量は、冷房225kWh(6,975円)、暖房492kWh(15,252円)で、暖房が2.19倍
- CS-406DJR2(14畳用)は、冷房463kWh(14,353円)、暖房1,081kWh(33,511円)で、暖房が2.33倍
- 暖房と冷房の差額は、6畳用で年8,277円、14畳用で年19,158円
- 金額は31円/kWh換算の目安で、契約プランの単価や使用環境で実際の請求額は変わる
- 次に確認する項目は、お使いのエアコンの暖房時消費電力量と、暖房を使う月の使用量
よくある質問
エアコンは暖房と冷房のどちらが電気代が高いですか?
[パナソニックの公式ページ](https://panasonic.jp/aircon/Jseries.html)に載る消費電力量の目安では、暖房のほうが高くなります。6畳用CS-226DJRは冷房225kWhに対して暖房492kWhで、2.19倍です。14畳用CS-406DJR2は冷房463kWhに対して暖房1,081kWhで、2.33倍です。
6畳用エアコンの冷房と暖房の電気代は、それぞれいくらですか?
31円/kWhで換算すると、冷房の消費電力量225kWhは6,975円、暖房の492kWhは15,252円です。合計の717kWhは22,227円になります。この数値はJIS C 9612:2013に準拠した消費電力量の目安で、実際の使用環境での金額とは異なります。
暖房の電気代が高い理由は何ですか?
公式ページは消費電力量の目安を示していますが、理由の説明は載せていません。筆者の整理では、冬は室内と外気の温度差が冷房期より大きく、同じ室温を保つために使うエネルギーが増えることが背景です。冬に電気代が上がる要因は暖房以外にもあり、[冬に電気代が上がる理由](/articles/fuyu-denkidai-agaru-riyuu/)で解説しています。
自宅のエアコンの電気代を知るにはどうすればよいですか?
お使いの機種の取扱説明書かメーカーの製品ページで、冷房時と暖房時の消費電力量(kWh)を確認し、31円/kWhを掛けると目安が出ます。月の請求額全体は[電気料金シミュレーター](/#simulator)に契約アンペアと使用量を入力して確認できます。実際の請求額は検針日・契約条件により異なります。