電子レンジの電気代は1分0.72円|3分で2.17円・1日1回なら年間792円
電子レンジの電気代は、定格消費電力1,400Wの機種で1分あたり0.72円、3分あたり2.17円です。この記事では、パナソニックNE-FL1E(1,400W)とシャープ RE-TD186(1,420W)の公式スペックを使い、1分・1回・1か月・1年の電気代を計算します。単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が公表する31円/kWhです。
電子レンジの電気代は1分0.72円で、3分でも2.17円
計算式は「消費電力(W)÷1,000×使用時間(時間)×31円」です。定格消費電力で加熱し続けたと仮定した値を、次の表に示します。
| 機種 | 定格消費電力 | 1分 | 3分 | 1時間 |
|---|---|---|---|---|
| パナソニックNE-FL1E | 1,400W | 0.72円 | 2.17円 | 43.40円 |
| シャープ RE-TD186 | 1,420W | 0.73円 | 2.20円 | 44.02円 |
1分の金額は、NE-FL1Eの場合に次のとおり求めます。
1,400W ÷ 1,000 × (1 ÷ 60時間) × 31円 = 0.7233円 → 0.72円
1,400W ÷ 1,000 × (3 ÷ 60時間) × 31円 = 2.1700円 → 2.17円
2機種の差は、3分で0.03円です。機種選びで電気代が大きく変わることはありません。
1時間の金額は、電子レンジを1時間連続で使う状況がほぼないため、参考値です。表の1分と3分の金額を、実際の加熱時間に掛け合わせると、1回あたりの電気代が求まります。冷凍食品の解凍で5分使えば、NE-FL1Eで3.62円です。
出力600Wと定格消費電力1,400Wは別の数値
電子レンジの仕様には、500W・600Wといった「出力」と、1,400Wといった「消費電力」が並びます。出力は食品を温める高周波のエネルギーで、消費電力はコンセントから受け取る電力です。電気代の計算には消費電力を使います。
パナソニックNE-FL1Eの公式ページは、最高出力を1,000Wと記載し、脚注で次の仕様を示しています。1,000Wは短時間の高出力機能で、調理中は自動的に600Wに切り替わります。シャープ RE-TD186も同様で、レンジ出力は1,000W・600W・500W・200W相当と記載され、定格連続高周波出力は600Wです。1,000Wは最大3分間の短時間高出力機能で、その後は600Wに自動で切り替わります。
どちらの公式ページにも、600Wで加熱している最中の消費電力は載っていません。このため、この記事の金額は定格消費電力(1,400W・1,420W)で加熱し続けたと仮定した試算です。実際の加熱中に消費電力が変動する場合、金額はこの試算と一致しません。
1日1回なら月65円、年792円
加熱時間は、公式ページに記載がないため仮定を置きます。1回3分、1日1回、毎日使うと仮定した場合の金額は次のとおりです。
| 機種 | 1か月(90分) | 1年(1,095分) |
|---|---|---|
| パナソニックNE-FL1E | 65.10円 | 792.05円 |
| シャープ RE-TD186 | 66.03円 | 803.37円 |
年間の計算式は次のとおりです。
NE-FL1E: 1.4kW × 18.25時間 × 31円 = 792.05円
RE-TD186: 1.42kW × 18.25時間 × 31円 = 803.37円
1日3回に増やすと、NE-FL1Eの年間金額は2,376.15円になります。朝食の温め、弁当の温め、夕食の温め直しを毎日する家庭が当てはまります。
加熱時間を1回1分に短縮した場合、1日1回の年間金額は264.02円です(1.4kW × 6.083時間 × 31円)。逆に1回5分へ延ばすと1,320.08円になります。加熱時間に比例して金額が増える点は、機種を問わず共通です。月の電気代全体に占める割合は小さく、1日1回3分の月65円が、契約30A・200kWhの月額6,205.25円(2026年8月分単価・政府支援込み)に加わる程度です。この月額の内訳は200kWhの電気代の計算例で示します。
エアコンと比べると、電子レンジは年間電気代の3.6%にとどまる
同じ31円/kWhで、パナソニックのエアコンと並べます。パナソニックの6畳用エアコンCS-226DJRは、期間消費電力量が717kWh(冷房225kWh、暖房492kWh)です。年間の電気代は22,227円になります。
717kWh × 31円 = 22,227円
792.05円 ÷ 22,227円 = 3.6%
1日1回3分の電子レンジは、エアコン1台の年間電気代の3.6%に相当します。電気代を下げたい場合は、使用時間が長い機器から見直すと金額の変化が大きくなります。優先順位はどの家電から節電すべきかで整理しています。
キッチンでは、電気ケトルや電気ポットも加熱に電力を使います。ケトルとポットの比較は電気ケトルと電気ポットの電気代に、炊飯器の保温は炊飯器の保温の電気代にあります。家電全体の金額は家電の電気代一覧で機種別に確認できます。
ご家庭の電気代に当てはめる手順
手順は3段階です。取扱説明書か公式ページで「定格消費電力」を確認し、1回の加熱時間と1日の回数を決め、先ほどの計算式に入れます。出力(600Wなど)の数値を入れると、電気代が実際の約半分以下に出てしまいます。たとえば600Wを入れた場合、3分の金額は0.93円となり、1,400Wで求めた2.17円との差は1.24円です。
電子レンジ以外を含む月間の電気代は、電気料金シミュレーターに契約アンペアと月間使用量を入れて確認できます。実際の請求額は検針日・契約条件により異なります。
この記事のまとめ
- 定格消費電力1,400Wの電子レンジは、1分0.72円、3分2.17円(31円/kWh換算)
- シャープ RE-TD186(1,420W)は、1分0.73円、3分2.20円
- 1回3分・1日1回の仮定で、月65.10円(NE-FL1E)、年792.05円
- 出力600Wは食品に届く高周波の数値で、電気代の計算には定格消費電力を使う
- 600W加熱中の消費電力は2機種の公式ページに記載がなく、本記事の金額は定格での試算
- 次に確認する項目は、お使いの機種の定格消費電力と、1日の加熱時間の合計
よくある質問
電子レンジを1分使うと電気代はいくらですか?
[パナソニックNE-FL1E](https://panasonic.jp/range/products/NE-FL1E/spec.html)の定格消費電力1,400Wを1分間使い続けたと仮定すると、電気代は0.72円です。[シャープ RE-TD186](https://jp.sharp/range/products/retd186/spec/)は定格消費電力1,420Wで0.73円です。単価は31円/kWhで計算しています。
600Wで温めるときの電気代は、600Wの計算で出せますか?
出せません。600Wは食品に届ける高周波出力で、コンセントから受け取る電力は別の数値です。メーカーが公表する定格消費電力は1,400W(パナソニックNE-FL1E)と1,420W(シャープ RE-TD186)で、600W加熱中の実際の消費電力はこの2機種の公式ページに記載がありません。このため、記事では定格消費電力で試算した金額を上限寄りの目安として示しています。
電子レンジは1か月でいくらかかりますか?
1回3分、1日1回、30日使うと仮定すると、月の加熱時間は90分です。NE-FL1Eで65.10円、RE-TD186で66.03円になります。使い方が変われば金額も変わるため、ご家庭の加熱時間に置き換えて計算してください。
電子レンジを使わないときも電気代はかかりますか?
待機時の消費電力は、今回確認したパナソニックとシャープの公式ページから数値を取得できていません。このため待機電力の金額はこの記事に載せていません。数値が必要な場合は、お使いの機種の取扱説明書で待機時消費電力を確認してください。