東急でんき「従量電灯B」を解説|20A以上限定・フラット寄りの単価構造とTOKYU POINT
東急でんき(東急パワーサプライ)の「従量電灯B」は、20A以上のみが契約対象となっている点と、使用量が増えても単価の跳ね上がりが小さい「フラット寄り」の段階単価構造が特徴のプランです。あわせて、TOKYU CARD払いでポイントが貯まる制度もあります。この記事では、当サイトが公式PDFで照合した料金データにもとづき、基本の月額試算と料金構造の特徴を解説します。
契約は20A以上のみ
東急でんきの従量電灯Bを検討するうえで、まず確認しておきたいのが契約可能なアンペアの範囲です。公式の料金定義書には、20A・30A・40A・50A・60Aの区分のみが用意されており、10A・15Aの契約には対応していません。一人暮らしなどで低いアンペアでの契約を希望している場合は、契約前にこの点を確認しておく必要があります。契約アンペアの基本的な考え方については、「契約アンペアの選び方」の記事でも解説しています。
基本料金・従量単価
契約アンペアごとの基本料金は、次のとおりです。
| アンペア | 基本料金 |
|---|---|
| 20A | 572.00円 |
| 30A | 858.00円 |
| 40A | 1,144.00円 |
| 50A | 1,430.00円 |
| 60A | 1,716.00円 |
従量単価は、120kWhまでが31.39円/kWh、120kWh超300kWh以下の部分が31.89円/kWh、300kWh超の部分が36.14円/kWhです。従量区分そのものを分ける120kWh・300kWhという境界の数値は、当サイトが確認した出典には明記が無く、業界標準の構造を採用しています。
段階単価が「フラット寄り」になっている構造
東急でんきの従量電灯Bで特徴的なのが、120kWhまでの単価(31.39円)と120kWh超300kWh以下の単価(31.89円)の差が、わずか0.50円しかない点です。参考として、TEPCO従量電灯Bでは同じ区分の単価が29.80円から36.40円へと6.60円変わります。つまり東急でんきの従量電灯Bは、使用量が増えて区分が変わっても単価がほとんど跳ね上がらない、フラットに近い構造になっています。
一方で、300kWh超の区分になると単価は36.14円まで上がるため、300kWhを大きく超える使用量になった場合はTEPCO従量電灯B(40.49円)より低いとはいえ、それまでの区分に比べると単価差が広がります。使用量が多い世帯ほど、区分ごとの単価差がどのように設計されているかを確認しておくと、実際の負担額をイメージしやすくなります。
30A・300kWhで試算した月額
契約アンペア30A・月間使用量300kWh・政府支援込みの条件で試算すると、次のようになります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本料金 | 858.00円 |
| 従量料金(120kWh×31.39円+180kWh×31.89円) | 9,507.00円 |
| 燃料費調整額(300kWh×-10.27円) | -3,081.00円 |
| 再エネ賦課金(300kWh×4.18円) | 1,254.00円 |
| 合計 | 8,538.00円 |
同じ条件でTEPCO従量電灯Bを試算すると月額9,236.25円になるため、差額は9,236.25円-8,538.00円=698.25円で、この条件下では東急でんきの従量電灯Bの方が安いという結果になります。この差額は、基本料金の差(935.25円-858.00円=77.25円)と従量料金の差(10,128.00円-9,507.00円=621.00円)の合計と一致します。なお、燃料費調整額の単価は東急でんき公式に2026年8月分の具体的な数値の記載が見当たらなかったため、TEPCOの公表値を参考値として代用しています。ご自身の条件で確認したい場合は電気料金シミュレーターをご利用ください。
TOKYU POINTの還元制度
東急でんきの従量電灯Bには、TOKYU CARDで電気料金を支払うと、電気料金の1%相当のTOKYU POINTが貯まる常設制度があります。この還元は電気料金そのものの割引ではなくポイント付与の仕組みであるため、当サイトのデフォルトの比較額(上記の8,538.00円)には含めていません。ポイント還元をあわせて検討したい場合は、「電気料金でポイントが貯まるプラン比較」の記事でauでんき・ソフトバンクでんきの制度とあわせて比較しています。
解約金についての注意点
当サイトが公式FAQを確認したところ、「解約違約金33,000円」という記載を見つけましたが、これは太陽光発電設置サービス(法定義務期間・撤去時返還額)に関するものである可能性が高く、通常の従量電灯B契約に適用されるかどうかは断定できませんでした。そのため本サイトのデータには通常契約の解約金として転記していません。他社の解約金の状況とあわせて確認したい場合は、「電力会社の解約金・違約金を比較」の記事も参考にしてください。契約前には、必ず東急でんき公式サイトまたは問い合わせ窓口で最新の条件を確認することをおすすめします。
まとめ
- 東急でんきの従量電灯Bは20A以上のみ契約可能で、10A・15Aには対応していない
- 従量単価は120kWhまで31.39円/kWh、120kWh超300kWh以下31.89円/kWhとフラット寄りの構造で、300kWh超は36.14円/kWh
- 30A・300kWh・政府支援込みの試算は月額8,538.00円で、同条件のTEPCO従量電灯B(9,236.25円)より698.25円安い
- TOKYU CARD払いで電気料金の1%相当のTOKYU POINTが貯まる(比較額には含めていない)
- 解約金についてFAQに記載を見つけたが、通常契約への適用は断定できておらず、契約前の確認が必要
- ご自身の契約条件での比較は電気料金シミュレーターで確認できる
料金データは事業者の公式サイトで随時更新されるため、この記事に掲載している数値は公式サイトとの照合日を明記したうえで公開しています。契約前には、必ず東急でんき公式サイトで最新の条件をご確認ください。
よくある質問
東急でんき従量電灯Bの月額料金はいくらになりますか?
当サイトの料金データにもとづき、契約アンペア30A・月間使用量300kWh・政府支援込みの条件で試算すると、月額8,538.00円になります。同条件のTEPCO従量電灯B(9,236.25円)より698.25円安いという結果です。ご自身の条件で確認したい場合は[電気料金シミュレーター](/#simulator)をご利用ください。
東急でんきは10Aや15Aでも契約できますか?
できません。公式の料金定義書には20A・30A・40A・50A・60Aの区分のみが用意されており、10A・15Aの契約には対応していません。低いアンペアでの契約を希望する場合は、他社を含めて対応区分を事前に確認する必要があります。
「段階単価がフラット寄り」とはどういう意味ですか?
従量単価が120kWhまで31.39円/kWh、120kWh超300kWh以下が31.89円/kWhと、区分が変わってもほとんど単価が変わらない構造になっているという意味です。TEPCO従量電灯Bでは29.80円から36.40円へと6.60円の差がありますが、東急でんきの従量電灯Bでは0.50円の差しかなく、使用量による単価の跳ね上がりが小さい設計です。
TOKYU POINTはどのように貯まりますか?
TOKYU CARDで電気料金を支払うと、電気料金の1%相当のTOKYU POINTが貯まる常設制度です。ポイント還元の仕組みそのものは電気料金本体の割引ではなく、当サイトのデフォルトの比較額には含めていません。他社のポイント還元プランとまとめて比較したい場合は[「電気料金でポイントが貯まるプラン比較」の記事](/articles/denki-point-kangen-plan/)を参考にしてください。