idemitsuでんき「Sプラン」を解説|従量電灯Bとの単価差とTEPCO標準型の燃調
idemitsuでんきの「Sプラン」は、基本料金がTEPCO従量電灯Bと同水準に設定されている一方、従量単価は独自の水準になっているプランです。燃料費調整額(燃調)は「TEPCO標準型に準拠した方式」で算定されることが公式要綱に明記されています。この記事では、当サイトが公式PDFで照合した料金データにもとづき、基本の月額試算と燃調の考え方を解説します。
Sプランの基本料金・従量単価
Sプランの契約アンペアごとの基本料金は、TEPCO従量電灯Bと同額です。30Aの場合は935.25円になります。10Aから60Aまでの全区分で、TEPCO従量電灯Bの基本料金表と一致します。
従量単価は、120kWhまでが29.80円/kWh(TEPCO従量電灯Bと同額)、120kWh超300kWh以下の部分が34.76円/kWh、300kWh超の部分が37.10円/kWhです。300kWhまでの区分・300kWh超の区分ともに、TEPCO従量電灯B(36.40円・40.49円)よりも低い単価が設定されています。なお、従量区分そのものを分ける120kWh・300kWhという境界の数値は、当サイトが確認した出典には明記が無く、業界標準の構造を採用していることに注意してください。
30A・300kWhで試算した月額
契約アンペア30A・月間使用量300kWh・政府支援込みの条件で試算すると、次のようになります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本料金 | 935.25円 |
| 従量料金(120kWh×29.80円+180kWh×34.76円) | 9,832.80円 |
| 燃料費調整額(300kWh×-10.27円) | -3,081.00円 |
| 再エネ賦課金(300kWh×4.18円) | 1,254.00円 |
| 合計 | 8,941.05円 |
同じ条件でTEPCO従量電灯Bを試算すると月額9,236.25円になるため、差額は9,236.25円-8,941.05円=295.20円で、この条件下ではSプランの方が安いという結果になります。この差額は、120kWh超300kWh以下の区分の単価差(36.40円-34.76円=1.64円)に、その区分で使う180kWhを掛けた値(1.64円×180kWh=295.20円)と一致しており、単価差がそのまま月額の差になっていることがわかります。契約アンペア・使用量が変わればこの差額も変わるため、ご自身の条件で確認したい場合は電気料金シミュレーターをご利用ください。
燃調は「TEPCO標準型に準拠した方式」
Sプランの燃料費調整額(燃調)については、公式PDF「電気料金要綱(Sプラン)―東京電力管内―」(2025年7月22日実施)に、「TEPCO標準型に準拠した方式(基準単価86,100円)」で算定される旨が明記されています。つまり、燃調そのものの算定ロジックはTEPCO従量電灯Bと同じ枠組みを採用していることになります。
ただし、当サイトが要綱を確認した限りでは、2026年8月分の具体的な燃調単価そのものの記載は見当たりませんでした。そのため当サイトでは、TEPCOの公表値(政府支援込み-10.27円/kWh・支援なし-6.77円/kWh)を参考値として代用しています。燃調の仕組みそのものや、算定基準が「使用月」か「検針月」かで単価の意味が変わる点については、「燃料費調整額(燃調)とは」の記事で詳しく解説しています。
電気を使用しない月の基本料金半額規定について
公式要綱には、電気を使用しない場合に基本料金が半額になるという規定があることも当サイトで確認しています。ただし、当サイトの試算エンジンはアンペアに依存しない定額の最低月額料金のみを表現できる仕組みであり、この半額規定は試算ロジックには反映していません。0kWh利用時の試算では基本料金が全額のまま計算される点に注意してください。実際の請求額は契約先に確認することをおすすめします。
基本料金が同じ他プランとの位置づけ
Sプランのように、基本料金をTEPCO従量電灯Bと同水準に据え置いたうえで従量単価だけを引き下げる構造は、自由料金プランでよく見られる設計のひとつです。基本料金そのものが異なる構造を持つプランとの違いを理解しておくと、比較の視点が広がります。たとえば「従量電灯BとスタンダードSの違い」の記事では、TEPCOの規制料金と自由料金の関係を整理しています。
まとめ
- Sプランの基本料金はTEPCO従量電灯Bと同額。従量単価は120kWhまで29.80円/kWh、300kWhまで34.76円/kWh、以降37.10円/kWh
- 30A・300kWh・政府支援込みの試算は月額8,941.05円で、同条件のTEPCO従量電灯B(9,236.25円)より295.20円安い
- 燃調は「TEPCO標準型に準拠した方式」と公式要綱に明記されているが、2026年8月分の具体的単価は要綱内に見当たらず、当サイトではTEPCO公表値を参考値として代用している
- 電気を使用しない月は基本料金が半額になる規定があるが、当サイトの試算には未反映
- ご自身の契約条件での比較は電気料金シミュレーターで確認できる
料金データは事業者の公式サイトで随時更新されるため、この記事に掲載している数値は公式サイトとの照合日を明記したうえで公開しています。契約前には、必ずidemitsuでんき公式サイトで最新の条件をご確認ください。
よくある質問
idemitsuでんきSプランの月額料金はいくらになりますか?
当サイトの料金データにもとづき、契約アンペア30A・月間使用量300kWh・政府支援込みの条件で試算すると、月額8,941.05円になります。同条件のTEPCO従量電灯B(9,236.25円)より295.20円安いという結果です。ご自身の条件で確認したい場合は[電気料金シミュレーター](/#simulator)をご利用ください。
Sプランの燃料費調整額(燃調)はどのように決まりますか?
公式PDF「電気料金要綱(Sプラン)」には、燃調が「TEPCO標準型に準拠した方式(基準単価86,100円)」で算定される旨が明記されています。ただし2026年8月分の具体的な単価そのものは要綱内に見当たらなかったため、当サイトではTEPCOの公表値(政府支援込み-10.27円/kWh)を参考値として代用しています。
Sプランの基本料金はTEPCO従量電灯Bと違いますか?
違いません。契約アンペアごとの基本料金は、TEPCO従量電灯Bと同額です。30Aの場合は935.25円になります。異なるのは従量単価の水準で、120kWh超300kWh以下の区分・300kWh超の区分ともにTEPCO従量電灯Bより低い単価が設定されています。
電気を使用しない月は基本料金が半額になるというのは本当ですか?
公式要綱にそのような規定があることを当サイトでも確認していますが、当サイトの試算エンジンはアンペアに依存しない定額の最低月額料金のみを表現できる仕組みのため、この規定は試算に反映していません。0kWh利用時の試算では基本料金が全額のまま計算される点に注意してください。正確な金額は契約先に確認することをおすすめします。