CDエナジーダイレクト「ベーシックでんき」を解説|基本料金が安い構造とは
CDエナジーダイレクトの「ベーシックでんき」は、契約アンペアごとの基本料金がTEPCO従量電灯Bよりも低く設定されている点が特徴のプランです。この記事では、当サイトが公式サイトで照合した基本料金・従量単価を紹介したうえで、契約アンペア30A・月間使用量300kWhの条件でTEPCO従量電灯Bとの差額を試算します。
基本料金がTEPCO水準より低い構造
ベーシックでんきの基本料金は、すべての契約アンペア区分でTEPCO従量電灯Bより低く設定されています。
| アンペア | ベーシックでんき | TEPCO従量電灯B | 差額 |
|---|---|---|---|
| 10A | 276.90円 | 311.75円 | 34.85円 |
| 30A | 830.70円 | 935.25円 | 104.55円 |
| 60A | 1,661.40円 | 1,870.50円 | 209.10円 |
いずれの区分でも、ベーシックでんきの基本料金はTEPCOのおよそ88.8%の水準、つまりTEPCO比で約11.2%低い水準になっています。この比率がすべてのアンペア区分で一貫している点から、契約アンペアに比例した形で基本料金が低く設定されている構造がうかがえます。
従量単価はTEPCOより高い区分と低い区分がある
一方、従量単価(電力量料金)は、区分によってTEPCOより高い部分と低い部分が混在しています。
- 120kWhまで: 29.90円/kWh(TEPCOの29.80円よりわずかに高い)
- 120kWh超300kWh以下: 35.59円/kWh(TEPCOの36.40円より低い)
- 300kWh超: 36.50円/kWh(TEPCOの40.49円より大幅に低い)
つまり、使用量が少ない部分(120kWhまで)ではTEPCOよりわずかに割高な単価が設定されている一方、使用量が増えるほどTEPCOとの単価差が大きくなる構造です。なお、従量区分そのものを分ける120kWh・300kWhという境界の数値は、当サイトが確認した出典には明記が無く、業界標準の構造を採用していることに注意してください。
30A・300kWhで試算するといくらになるか
契約アンペア30A・月間使用量300kWh・政府支援込みの条件で試算すると、次のようになります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本料金 | 830.70円 |
| 従量料金(120kWh×29.90円+180kWh×35.59円) | 9,994.20円 |
| 燃料費調整額(300kWh×-10.27円) | -3,081.00円 |
| 再エネ賦課金(300kWh×4.18円) | 1,254.00円 |
| 合計 | 8,997.90円 |
同じ条件でTEPCO従量電灯Bを試算すると月額9,236.25円になるため、差額は9,236.25円-8,997.90円=238.35円で、この条件下ではベーシックでんきの方が安いという結果になります。契約アンペアや使用量が変わればこの差額の内訳(基本料金差・従量料金差)も変わるため、ご自身の条件を確認したい場合は電気料金シミュレーターをご利用ください。東京ガスの基本プランとの比較は「東京ガス基本プランの解説」の記事でも扱っています。
燃料費調整額に上限が無いことが公式に明記されている
ベーシックでんきについては、燃料費調整額に上限が無いことが公式サイトに明記されています。これは、燃料価格が急騰した場合でも燃調の値上がり幅に頭打ちの仕組みが用意されていないことを意味します。この点は、燃調に上限があるTEPCO従量電灯Bとは異なる構造です。燃調そのものの仕組みについては「燃料費調整額とは」の記事で詳しく解説しています。上限の有無という構造の違いについては、「従量電灯BとスタンダードSの違い」の記事でも同様の観点から比較しているので、あわせて確認してみてください。
最低月額料金の設定は確認できていない
TEPCO従量電灯Bには、使用量が少ない月でも一定額を下回らない「最低月額料金」(328.08円)の設定があります。しかし、当サイトが確認したベーシックでんきのデータには、この最低月額料金に相当する設定を見つけることができませんでした。設定が無いのか、単に当サイトが未確認であるだけなのかを断定することはできないため、正確に知りたい場合は公式サイトで直接確認することをおすすめします。
まとめ
- ベーシックでんきの基本料金は、全アンペア区分でTEPCO従量電灯Bよりおよそ約11.2%低い(30Aの場合830.70円 vs 935.25円、差額104.55円)
- 従量単価は120kWhまでの区分でTEPCOよりわずかに高いが、120kWh超の区分ではTEPCOより低い
- 30A・300kWh・政府支援込みで試算すると月額8,997.90円で、同条件のTEPCO従量電灯B(9,236.25円)より238.35円安い
- 燃料費調整額に上限が無いことが公式サイトに明記されている
- 最低月額料金の設定は当サイトのデータでは確認できていない
- ご自身の契約条件での比較は電気料金シミュレーターで確認できる
よくある質問
ベーシックでんきはTEPCO従量電灯Bよりどのくらい安いのですか?
当サイトの料金データにもとづき、契約アンペア30A・月間使用量300kWh・政府支援込みの条件で試算すると、月額8,997.90円になります。同条件のTEPCO従量電灯B(9,236.25円)と比べると238.35円安いという結果ですが、これはこの条件下でのみ言える試算です。ご自身の条件は[電気料金シミュレーター](/#simulator)で確認してください。
なぜベーシックでんきは基本料金が安いのですか?
ベーシックでんきの基本料金は、契約アンペアごとにTEPCO従量電灯Bよりおおむね約11.2%低い水準に設定されています。たとえば30Aの場合、TEPCOが935.25円であるのに対しベーシックでんきは830.70円です。なぜこの水準に設定されているかという経営上の理由までは当サイトのデータでは分かりませんが、公式サイトで確認できる料金表の数値としてこの差があります。
ベーシックでんきの燃料費調整額に上限はありますか?
当サイトが確認した公式サイトの情報では、ベーシックでんきの燃料費調整額に上限は無いと明記されています。燃調に上限がある場合と無い場合の構造の違いについては[「従量電灯BとスタンダードSの違い」の記事](/articles/juryo-b-standard-s-chigai/)で解説しているので、あわせてご覧ください。
ベーシックでんきに最低月額料金の設定はありますか?
当サイトが確認したデータでは、ベーシックでんきの最低月額料金の設定を確認できていません。TEPCO従量電灯Bのように「使用量が少ない月でも一定額を下回らない」という設定があるかどうかは、公式サイトで直接確認することをおすすめします。