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待機電力の実態と削り方|家庭の総消費電力の7.3%を占める308kWh/年

公開 2026/08/18 更新 2026/08/18 最終確認 2026/08/12

家電を「使っていない」つもりでも、コンセントに挿さっているだけで電力を消費し続けているものがあります。これが待機電力です。この記事では、公式調査データにもとづく待機電力の実態と、削減方法を整理します。

待機電力は家庭の総消費電力の7.3%

一般財団法人省エネルギーセンターが実施した平成17年度調査(経済産業省受託事業・p.30-31)によると、1世帯あたりの年間の数値は次のとおりです。

項目数値
年間待機時消費電力量308kWh
年間総消費電力量4,209kWh
総消費電力量に占める待機電力の割合7.3%
平成14年度調査比約30%減少

31円/kWhで換算すると、待機電力だけで**年間9,548円(月額795.67円)**に相当します。これは決して小さい金額ではなく、どの家電から節電すべきかでも触れているとおり、生活への影響が小さいわりに削減余地が一定程度ある領域です。

なお、平成14年度調査と比べて待機電力量が約30%減少しているのは、待機時消費電力を抑える設計の家電が増えてきたことを示しています。とはいえ、待機電力がゼロになったわけではなく、依然として総消費電力の7.3%を占めているのが実態です。

待機電力が発生する主な家電

待機電力は、主電源を切らずコンセントに挿したままにしている家電全般で発生します。代表的な例は以下のとおりです。

  • テレビ・レコーダー(リモコン受信・録画予約の待機)
  • 電子レンジ・炊飯器(時計表示)
  • パソコン・ルーター(スリープ・常時起動)
  • エアコン(リモコン受信の待機)
  • 温水洗浄便座(保温機能)

これらすべてのコンセントを常に抜く必要はありません。録画予約やネットワーク機能など、待機状態を維持する必要がある家電は、抜いてしまうと不便になります。待機電力の削減は「長時間使う予定がない家電」から優先的に取り組むのが現実的です。

家電ごとの待機電力そのものを個別に測定した公式データ(たとえば「テレビの待機電力は〇W」という機種別の一次情報)までは、この記事の調査範囲では確認できませんでした。そのため、この記事では家庭全体の合計値(308kWh/年・7.3%)を根拠として扱い、機種別の待機電力を断定的に書くことは避けています。

節電タップで待機電力を減らす

個別スイッチ付きの節電タップを使うと、使っていない家電のコンセントをワンタッチで遮断でき、待機電力を物理的にゼロへ近づけられます。差込口ごとにON/OFFを切り替えられるタイプであれば、常時通電が必要な家電(ルーターなど)とそうでない家電(電子レンジなど)を同じタップにまとめても、必要な差込口だけ通電を続けられます。

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節電タップを選ぶときのポイント

節電タップにはいくつかタイプがあります。選ぶ際は次のような点を確認すると、実際の生活で使いやすいものを選べます。

  • 差込口ごとに個別スイッチが付いているか: 1つのタップに複数の家電をまとめて挿す場合、必要な差込口だけ通電を続けられるタイプが便利です
  • 常時通電が必要な差込口とそうでない差込口を分けられるか: ルーターなど常時稼働させたい家電と、電子レンジなど使うときだけ通電すればよい家電を、同じタップの別スイッチに割り当てられると管理しやすくなります
  • 雷サージ保護機能の有無: 節電とは直接関係ありませんが、精密機器を接続する場合は落雷時の電圧上昇から機器を守る機能があると安心です

タップを選ぶ際は、待機電力を減らしたい家電の数と設置場所(コンセントの位置)に合わせて、差込口数やコード長を確認することをおすすめします。

どこから手をつけるか迷ったら

家の中には待機電力を発生させている家電が複数あり、どこから手をつければよいか迷うこともあります。まずは、次のような「長時間使わない予定があるのに通電したままの家電」から優先的に見直すと、生活への影響を最小限にしながら削減効果を得やすくなります。

  • 旅行や帰省などで数日間家を空けるときに、通電したままの家電がないか確認する
  • テレビ・レコーダーなど、深夜や外出中に使わない時間帯が長い家電の待機電力を意識する
  • 使用頻度が低い家電(来客用の暖房器具など)は、普段はコンセントを抜いておく

一方で、録画予約や時計機能など、待機状態を維持する必要がある家電を無理に切ってしまうと、かえって不便になります。すべてのコンセントを抜くのではなく、生活への影響と削減効果のバランスを見ながら取り組むことが大切です。

待機電力以外にも目を向ける

待機電力は削減効果が見込める領域ですが、家庭の総消費電力の7.3%にとどまるという点も押さえておく必要があります。残り92.7%を占める使用中の家電の電気代のほうが、多くの家庭では影響が大きいのが実情です。エアコンや洗濯乾燥機など個別家電の電気代を確認したい場合は、家電の電気代一覧をあわせてご覧ください。

また、待機電力を含めた家電の節電をどれだけ徹底しても、契約している電力プランの単価が高いままでは効果が相殺されてしまいます。この記事の金額はすべて目安単価31円/kWhでの試算です。契約中のプランでの実額を確認したい場合は、電気料金シミュレーターをご利用ください。

よくある質問

待機電力とは具体的にどういうものですか?

テレビやレコーダーのリモコン受信、電子レンジの時計表示、パソコンのスリープ状態など、家電の主電源を切らずコンセントに挿したままにしている状態で消費される電力のことです。使用中ではないのに電力を消費し続けるため、意識しないと削減しにくい電力です。

待機電力は家庭の電気代のどのくらいを占めていますか?

一般財団法人省エネルギーセンターの平成17年度調査によると、1世帯あたりの年間待機時消費電力量は308kWh、総消費電力量(4,209kWh)に占める割合は7.3%とされています。31円/kWhで換算すると、待機電力だけで年間9,548円(月額795.67円)に相当する計算です。この調査は平成14年度調査比で待機電力量が30%減少したという結果も示しており、家電の省エネ設計自体が進んでいる背景もうかがえます。

節電タップを使うとどのくらい効果がありますか?

節電タップ自体に「何%削減できる」という一律の公式データはありませんが、個別スイッチ付きのタップを使えば、使っていない家電のコンセントをワンタッチで完全に遮断でき、待機電力そのものをゼロに近づけられます。理屈としては、待機電力を消費している家電の主電源を物理的に切る手段として有効です。

すべてのコンセントを抜くべきですか?

いいえ、必ずしもすべて抜く必要はありません。時計・録画予約・ネットワーク機能など、待機状態を維持する必要がある家電はコンセントを抜くと不便になります。待機電力の削減は「使う予定がない時間帯が長い家電」から優先的に取り組むのが現実的です。