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洗濯乾燥機の電気代|ヒートポンプ式とヒーター式、1回あたり2.6倍の差

公開 2026/08/18 更新 2026/08/18 最終確認 2026/08/12

洗濯乾燥機は、乾燥方式によって電気代が大きく変わる家電の代表格です。この記事では、メーカー公式スペックにもとづいてヒートポンプ式とヒーター式を比較し、目安単価31円/kWhで具体的な金額を出します。

ヒートポンプ式とヒーター式の1回あたりの電気代

パナソニックNA-LX129AL(ドラム式・ヒートポンプ式)と、パナソニックNA-FW100K7(縦型・ヒーター乾燥式)の公式スペックを比較すると、次のとおりです。

方式機種洗濯〜乾燥1回あたりの消費電力量電気代(1回)
ヒートポンプ式・標準乾燥NA-LX129AL890Wh27.59円
ヒートポンプ式・省エネ乾燥NA-LX129AL620Wh19.22円
ヒーター式・標準乾燥NA-FW100K72,290Wh70.99円

ヒーター式(70.99円)はヒートポンプ式標準乾燥(27.59円)と比べて1回あたり43.40円高く、約2.57倍の電気代がかかる計算です。ヒートポンプ式は、冷媒を使って空気中の熱を利用しながら低温除湿で乾燥させる仕組みのため、電気ヒーターで直接発熱させるヒーター式より少ない電力で乾燥できます。

参考として、日立BD-SV110FL(ヒートリサイクル乾燥=ヒートポンプ系)は洗濯〜乾燥1回あたり850Wh(26.35円)で、パナソニックのヒートポンプ式機種とほぼ同水準の電気代でした。

洗濯のみ(乾燥なし)の場合

乾燥機能を使わず洗濯のみで使う場合は、機種を問わず消費電力量が大きく下がります。

機種洗濯のみの消費電力量電気代(1回)
NA-LX129AL(ヒートポンプ式機種)68Wh2.11円
NA-FW100K7(ヒーター式機種)60Wh1.86円
NA-FA7H3(乾燥機能なし縦型)51Wh1.58円

洗濯のみであれば方式による差はほとんどなく、いずれも1回あたり2円前後です。電気代への影響が大きいのは「乾燥機能を使うかどうか」であり、洗濯機の方式そのものではありません。天気が良い日は乾燥機能を使わず外干しにするだけでも、電気代を大きく抑えられることがわかります。

月間・年間の目安

仮に月8回(週2回程度)、年間96回使うと想定した場合の電気代は次のとおりです。

頻度ヒートポンプ式標準乾燥ヒーター式標準乾燥差額
月8回220.72円567.92円347.20円
年96回2,648.64円6,815.04円4,166.40円

使用頻度が多い家庭ほど、方式の違いによる年間の差額が大きくなります。買い替えを検討する際は、本体価格の差と電気代の差額を合わせて比較するとよいでしょう。

天候や生活スタイルに合わせた使い分け

洗濯乾燥機を持っていても、天気が良い日は外干し、雨の日や花粉・防犯が気になる時期だけ乾燥機能を使う、という使い分けをしている家庭も多いはずです。1回あたり43.40円の差(ヒーター式とヒートポンプ式)は、乾燥機能を使う頻度そのものを見直すだけでも積み重なっていきます。

  • 洗濯物の量が少ない日は、乾燥機能を使わず室内干し・外干しにする
  • まとめ洗いをして乾燥機能を使う回数自体を減らす
  • 部屋干し対応の洗剤や換気の工夫と組み合わせ、乾燥機能への依存を減らす

これらは洗濯乾燥機の性能そのものを変える対策ではありませんが、使い方の工夫として電気代に直結します。特に梅雨や花粉の時期は乾燥機能を使う頻度が上がりやすいため、他の季節よりも電気代への影響が大きくなりがちです。年間を通じた電気代を把握したい場合は、季節ごとの使用頻度の違いも踏まえて見積もるとよいでしょう。

買い替えを検討するときの考え方

ヒーター式の洗濯乾燥機からヒートポンプ式へ買い替える場合、本体価格はヒートポンプ式のほうが高い傾向にあります。年間の電気代差額(使用頻度によって変わりますが、月8回ペースで年間4,166.40円程度)と、本体価格の差を照らし合わせることで、何年使えば差額分を回収できるかを大まかに見積もることができます。すでにヒーター式を使っている場合、まだ使える本体を電気代だけの理由で買い替える必要は必ずしもありません。乾燥機能を使う頻度を見直すほうが、追加コストをかけずに始められる対策です。

まとめ

洗濯乾燥機の電気代は、乾燥方式(ヒートポンプ式かヒーター式か)と乾燥機能を使うかどうかで大きく変わります。今使っている機種の消費電力量は、家電の電気代一覧でも他の家電とあわせて確認できます。洗濯乾燥機は本体価格の差も大きい家電なので、電気代だけでなく本体価格・乾燥性能・設置スペースなど複数の観点から、じっくり比較検討することをおすすめします。

なお、この記事の金額は目安単価31円/kWhでの試算です。契約中の電力プランでの実額を確認したい場合は、電気料金シミュレーターをご利用ください。使い方をどれだけ工夫しても、契約プランの単価が高いままでは節電効果が薄れてしまう点にも注意が必要です。

よくある質問

ヒートポンプ式とヒーター式、電気代はどのくらい違いますか?

メーカー公式スペックで比較すると、ヒートポンプ式(パナソニックNA-LX129AL・標準乾燥890Wh/回)は1回あたり27.59円、ヒーター式(パナソニックNA-FW100K7・標準乾燥2,290Wh/回)は1回あたり70.99円です。1回あたりの差額は43.40円で、ヒーター式はヒートポンプ式の約2.57倍の電気代がかかる計算になります。

洗濯のみ(乾燥を使わない)場合の電気代はどのくらいですか?

乾燥機能を使わず洗濯のみの場合は、機種を問わず消費電力量がぐっと下がります。ヒートポンプ式機種の洗濯のみは68Wh/回(2.11円)、ヒーター式機種の洗濯のみは60Wh/回(1.86円)、乾燥機能のない縦型洗濯機は51Wh/回(1.58円)です。乾燥機能を使うかどうかが電気代を大きく左右します。

省エネ乾燥モードを使うと電気代は下がりますか?

はい。パナソニックNA-LX129AL(ヒートポンプ式)の場合、標準乾燥モードは890Wh/回(27.59円)ですが、省エネ乾燥モードは620Wh/回(19.22円)まで下がります。乾燥の仕上がり時間は長くなる可能性がありますが、電気代を抑えたい場合はモード選択も有効な手段です。

週に何回か洗濯乾燥機を使う場合、月間・年間の電気代の目安はどのくらいですか?

月8回(週2回程度)使うと仮定した場合、ヒートポンプ式標準乾燥は月額約220.72円、ヒーター式標準乾燥は月額約567.92円で、差額は月約347.20円です。年間96回(同じペース)に換算すると、ヒートポンプ式は年間約2,648.64円、ヒーター式は年間約6,815.04円で、差額は年間約4,166.40円になります。実際の使用頻度に応じて計算し直してください。