J:COM電力「家庭用コース従量B」を解説|TEPCO単価×段階別割引の仕組み
J:COM電力の「家庭用コース従量B」は、基本料金がTEPCO従量電灯Bと同額である一方、従量単価は「TEPCO従量電灯B相当の単価から段階別に割引する」という独自の構造で決まっているプランです。この記事では、当サイトが公式ページで確認した料金構造にもとづき、基本の月額試算と割引の仕組みを解説します。
基本料金はTEPCO従量電灯Bと同額
J:COM電力の家庭用コース従量Bの基本料金は、TEPCO従量電灯Bと同額であることが公式ページに明記されています。30Aの場合は935.25円になります。割引が適用されるのは、次に説明する従量単価の部分のみです。
従量単価は「TEPCO単価×段階別割引」で算出される計算値
家庭用コース従量Bの従量単価は、公式ページが明記する「TEPCO従量電灯B相当の単価から段階別に0.5%/1%/3%割引」という構造にもとづいています。区分ごとの割引率は次のとおりです。
| 区分 | 割引率 | TEPCO単価 | 割引後単価(計算値) |
|---|---|---|---|
| 120kWhまで | 0.5% | 29.80円 | 29.65円 |
| 120kWh超300kWh以下 | 1% | 36.40円 | 36.04円 |
| 300kWh超 | 3% | 40.49円 | 39.28円 |
ここで重要なのは、公式ページに最終的な単価(円/kWh)そのものの記載は無く、割引率のみが明記されているという点です。当サイトが表に示している割引後単価(29.65円・36.04円・39.28円)は、TEPCOの単価に各段階の割引率を乗じて算出した計算値(円未満2位で四捨五入)であり、本サイト側で計算した値であることに留意してください。
30A・300kWhで試算した月額
契約アンペア30A・月間使用量300kWh・政府支援込みの条件で試算すると、次のようになります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本料金 | 935.25円 |
| 従量料金(120kWh×29.65円+180kWh×36.04円) | 10,045.20円 |
| 燃料費調整額(300kWh×-10.27円) | -3,081.00円 |
| 再エネ賦課金(300kWh×4.18円) | 1,254.00円 |
| 合計 | 9,153.45円 |
同じ条件でTEPCO従量電灯Bを試算すると月額9,236.25円になるため、差額は9,236.25円-9,153.45円=82.80円で、この条件下では家庭用コース従量Bの方が安いという結果になります。この差額は、120kWhまでの区分の割引額(120kWh×0.15円=18.00円)と120kWh超300kWh以下の区分の割引額(180kWh×0.36円=64.80円)の合計(18.00円+64.80円=82.80円)と一致しており、割引率による差がそのまま月額の差になっていることがわかります。基本料金・燃料費調整額はTEPCOと同額のため、割引額全体もTEPCO従量電灯Bとの差額とほぼ同じ規模にとどまる点が特徴です。ご自身の条件で確認したい場合は電気料金シミュレーターをご利用ください。
使用量が多いほど割引率は上がるが、割引額は限定的
家庭用コース従量Bの割引構造は、使用量が多い区分ほど割引率が大きくなる設計(0.5%→1%→3%)になっています。ただし、割引率そのものが小さいため、使用量が増えたからといって割引額が大幅に増えるわけではありません。今回の試算例でも、TEPCO従量電灯Bとの差額は82.80円にとどまっています。同じくTEPCO従量電灯Bをベースにした料金体系を採用しているプランとしては「東京ガス基本プラン」の記事もあり、ベースとなる単価からどのように差をつけているかを比較する際の参考になります。
燃料費調整額・再エネ賦課金について
燃料費調整額・再エネ賦課金は基本料金・従量料金とは別途加算されると公式ページに明記されていますが、2026年8月分の具体的な単価そのものの記載は当サイトでは確認できませんでした。そのため、TEPCOの公表値(政府支援込み-10.27円/kWh)を参考値として代用しています。燃調の仕組みや、事業者ごとに公表基準が異なる点については、「燃料費調整額(燃調)とは」の記事で詳しく解説しています。
まとめ
- J:COM電力家庭用コース従量Bの基本料金はTEPCO従量電灯Bと同額
- 従量単価は「TEPCO単価×段階別0.5%/1%/3%割引」という構造で、当サイトの表の単価はこの割引率から算出した計算値
- 30A・300kWh・政府支援込みの試算は月額9,153.45円で、同条件のTEPCO従量電灯B(9,236.25円)より82.80円安い
- 使用量が多い区分ほど割引率は大きくなるが、割引額そのものは限定的
- 燃料費調整額・再エネ賦課金は別途加算されるが、具体的単価は未公表のためTEPCO公表値を参考値として使用
- ご自身の契約条件での比較は電気料金シミュレーターで確認できる
料金データは事業者の公式サイトで随時更新されるため、この記事に掲載している数値は公式サイトとの照合日を明記したうえで公開しています。契約前には、必ずJ:COM電力公式サイトで最新の条件をご確認ください。
よくある質問
J:COM電力家庭用コース従量Bの月額料金はいくらになりますか?
当サイトの料金データにもとづき、契約アンペア30A・月間使用量300kWh・政府支援込みの条件で試算すると、月額9,153.45円になります。同条件のTEPCO従量電灯B(9,236.25円)より82.80円安いという結果です。ご自身の条件で確認したい場合は[電気料金シミュレーター](/#simulator)をご利用ください。
従量単価はどうやって決まっていますか?
公式ページには「TEPCO従量電灯B相当の単価から段階別に0.5%/1%/3%割引」という構造が明記されています。ただし最終的な単価(円/kWh)そのものの記載は無く、割引率のみが明記されているため、当サイトではTEPCOの単価(29.80円・36.40円・40.49円)に各段階の割引率を乗じて算出した計算値(29.65円・36.04円・39.28円)を採用しています。
割引率は使用量が多いほど大きくなりますか?
はい。120kWhまでの区分が0.5%割引、120kWh超300kWh以下の区分が1%割引、300kWh超の区分が3%割引という段階構造になっており、使用量が多い区分ほど割引率が大きくなる設計です。ただし割引額そのものは単価にわずかな割引率を乗じた程度であり、使用量が多いからといって大幅に安くなるわけではありません。
基本料金もTEPCOから割引されていますか?
いいえ。基本料金はTEPCO従量電灯Bと同額で、公式ページにもその旨が明記されています。割引が適用されるのは従量単価の部分のみです。